新潟県限定
明治人の気概を感じながら
当時の酒名は「日の露」。
そもそもの由来は、酒蔵の裏山にある社(やしろ)の名前(日光社)からでしたが、時は折しも、日露戦争の真っ只中。
戦勝祈願も込め、創業者・栃倉辰治郎は「日の露」と命名しました。
明治時代、日露戦争の時代といえば、「坂の上の雲」が真っ先に思い出されます。
昭和40年代に司馬遼太郎が、明治という時代を前のめりになって駆け抜けた青春群像を4年にわたって書き上げた物語は、
令和の御代になっても、決して色あせることはありません。
同時代に起業した創業者・栃倉辰治郎も、新潟の田舎に在りながら、
「登っていく坂の上の一朶(いちだ)の白い雲の輝きのみを見つめて」、時代の坂を登ったのかもしれません。
皇國の興廃この一献にあり
「日の露」は、にいがたの名工・郷六郎治(故人)が礎を築いた技術をもとに、
創業者・栃倉辰次郎の玄孫(やしゃご)にあたる40代の若手杜氏が、
地元産の高嶺錦を全量使用して仕込む逸品です。
そして、日露戦争の時代に生まれた「日の露」には、明治という時代人の物語という豊穣な味わいが内包されています。
コロナ禍に翻弄される今日、坂の上に凛として立つ我々の先達・明治人の姿を思い浮かべてもよし。
どう味わうかはあなた次第です。
*令和3年BYのため、瓶詰日は2022年12月となります。